金魚の一生
| 短編 | 1993 | 日本 | 18分 | 35mm・D2 | スタンダード | ステレオ | 日本語、英語 |
スチール |
監督、脚本:
犬童一心、ビデオ撮影:高橋潔、アニメーション撮影:成沢孝男、音楽:船越みどり
レコーディングエンジニア:山口優、SE:佐藤敏之、編集:水野陽氏、MA:赤松茂雄、スチール:高橋潔、昼間行雄、アニメーション:山村浩二、日本語ナレーション:小松正夫
金魚の名産地・天珍沼で生まれた金魚は、競りにかけられ的屋の横田組に売られていった。夜店の金魚すくいで小学生の三井くんにすくわれた金魚は、彼の家で飼われることになる。しばらくは、三井兄妹の愛玩物として注目を集める金魚だったが、その年のクリスマス、ミドリガメにその座を奪われ、妹・カナの友達、さっちゃんの家へ貰われていった。さっちゃんは優しい子で、金魚にヒロシという名前を付けて可愛がったが、8月のある日、掃除のために庭に出されたまま忘れられた金魚は、直射日光を受けすぎて、酸欠であっけなくその一生を閉じる。享年1歳と2カ月。さっちゃんは泣いて、金魚をお墓に埋めたが、その1週間後にはもう忘れていた。
受賞:キリンコンテンポラリー・アワード'93最優秀賞受賞