サティの「パラード」
| 仏語:"Parade" de Satie | 英語:Satie's "Parade" |
| 短編アニメーション | 2016 | 日本 | 14分12秒 | HD, 4K, DCP | シネマスコープ | ステレオ | セリフなし、日本語字幕、英語字幕、フランス語字幕 |
情報 |
メーキング |
スチール |
公式サイト |
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予告編 |
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On Demand フランス語 |
On Demand 英語 |
山村浩二作品集 III |
音楽・文章:エリック・サティ
演奏:ウィレム・ブロイカー楽団
編曲:ウィレム・ブロイカー
監督・アニメーション:山村浩二
協力:アリェン・ゴルター、オルネラ・ヴォルタ, Catherine Verhelst, Hervé Tougeron, 東京藝術大学、助手:山村早苗
翻訳:イラン・グェン、スペイン語翻訳:ニコラス・グアリン、中国語翻訳:朱彦潼
製作:ヤマムラアニメーション
配給:オープラクシノスコープ
フランスの作曲家エリック・サティが50歳のときに作曲に着手した「パラード」は、詩人アポリネールがはじめて「シュルレアリズム」という言葉で紹介したバレエ音楽。1917年に初演されたバレエは、サーカステントの前で3人のマネージャーと4人の演者が客寄せをするという設定が柱となって演じられた。
100年前のこの舞台を、サティのエッセイからのテキストと共に、ウィレム・ブロイカー楽団の演奏にあわせ、超現実的バレエ映像としてアニメーションでの再現を試みた。
オリジナルのバレエに登場する人物たちの他、このバレエを創作したジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、エリック・サティも登場し、サティ作品の風変わりなタイトルや、サティが音楽を担当し出演もした、ルネ・クレール監督の映画「幕間」、サティと交流の深かったマン・レイ、ピカビアなどの美術からの引用も散りばめられている。
サティ生誕150年、「パラード」作曲100年を記念して、2016年に完成。
受賞:金のレンガ:第6回国際アニメーション映画祭アニマックス・スコピエフェスト、マケドニア、スコピエ、2016.12
金の鉛筆賞:第7回DRAWTASTIC 2D OR NOT2D アニメーションフェスティバル、アメリカ、ワシントン州シアトル、2017.02
短編アニメーション最優秀賞:第6回リッチモンド国際映画祭、アメリカ、バージニア州リッチモンド、2017.03
最優秀アニメーション映画:第1回 ウィーン・インディペンデント映画祭 VIFF 2016、オーストリア、ウィーン、2016.07
最優秀アニメーション:第12回ブダペスト国際短編映画祭 BuSho 2016、ハンガリー、ブダペスト、2016.09
最優秀アニメーション賞:第2回国際15分以下の映画祭 ミニムービー映画祭、2017.05、アメイカ、カリフォルニア州ロサンジェルス
最優秀アニメーション映画賞第2位:第1回ノースベイ・アート&映画祭(NBAFF)、アメリカ、カリフォルニア州ベニシア、2016.10
審査員特別賞:第18回アニメーテッド・ドリームス2016、エストニア、タリン、2016.11
優秀賞:第16回広島国際アニメーションフェスティバル、広島、2016.08[受賞理由]大人もこどもも無邪気でナンセンスなパレードにいらっしゃい! フィナーレは動きの祭典だ。ピカソの美術とはひと味ちがったベレエ リュスにようこそ
アニメーション部門受賞:第1回ニアナザレ映画祭、イスラエル、アフラ、2016.05
クロニクル・プロフェッショナル部門最優秀賞:第3回ロコモーション実験アニメーションフェスティバル、メキシコ、メキシコシティ、メキシコ 、2016.10
最優秀編集賞:第1回ノンストップ・アート・フェスティバル/BA2016(国際映画と芸術祭)、アルゼンチン、カバ、2016.09
審査員特別メンション(テオドル・ウシェフ):第15回キプロス・カントリーサイド・アニメーションフェス、キプロス共和国、ニコシア、2016.07 [受賞理由]天才の音楽と人生の爽やかで不条理な見解に
審査委員会推薦作品:第20回文化庁メディア芸術祭、2016
公式セレクション:第7回児童・青年国際映画祭 A-フェストフィルム・ジロカストラ、国際コンペティション:10歳向け部門、アルバニア共和国、ジロカストラ、2016.05
アニメーション・アタック!第5回アトランタアニメーション映画祭、公式セレクション、アメリカ、ジョージア州アトランタ、2016.05
第31回アヌシー映画祭 2016、公式セレクション:短編部門コンペティション入選 、フランス、アヌシー、2016.06
映画祭特別メンション:第5回バンガロール映画祭-16、グレーターノイダ、インド、2016.06
第1回ビッグリバー映画祭 - サバンナ、公式セレクション:短編アニメーション-国際、アメリカ、ジョージア州サバンナ、2016.07
シラミの目 第6回国際児童映画祭、2016.07、アルゼンチン、サンタフェ、ロザリオ7
第2回アニマフィックスー国際アニメーション映画祭、イタリア、シチリア島、2016.07
第18回FESTCURTASBH ベロオリゾンテ国際短編映画祭ブラジル、ベロオリゾンテ、2016.08、
第9回厦門国際アニメ・漫画祭、中国、厦門、厦門国際展示センター、2016.08
第3回IndiEarthアニメーション映画祭、インド、2016.08
第4回アニメイズ モントリオール国際アニメーション映画祭、カナダ、モントリオール、2016.08
第5回セブ国際映画祭、フィリピン、セブ、2016.08
第1回トゥルク・アニメーション映画祭、フィンランド、トゥルク、2016.08
第3回ハワイ国際短編映画祭、アメリカ、ハワイ州ホノルル、2016.08
第3回ピンクシティ国際短編映画祭、インド、ラージャスターン州ジャイプール、2016.08
第27回サン・パウロ国際短編映画祭 2016、ブラジル、サン・パウロ、2016.09
第7回フェイエットビル映画祭、アメリカ、アリゾナ州フェイエットビル、2016.09
第16回ネバダシティ映画祭、アメリカ、カリフォルニア州ネバダシティ、2016.09
第36回ブリッケンリッジ映画祭、アメリカ、コロラド州ブリッケンリッジ、2016.09
第10回アテネ国際短編映画祭 魚の骨、ギリシャ、アテネ、2016.09
第9回アリゾナ・アンダーグラウンド映画祭、アメリカ、アイゾナ州ツーソン、2016.09
第4回パルマ国際音楽映画祭、イタリア、パルマ、2016.09
第22回Encounters(遭遇) 短編とアニメーション映画祭、イギリス、ブリストル、2016.09
第10回ジャホリナ映画祭 、ペール、スルプスカ共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、2016.09
オタワ国際アニメーション映画祭 2016、カナダ、オタワ、2016.09
第12回インディ・アニフェスト 2016、韓国、ソウル、2016.09
あいちトリエンナーレ2016 映像プログラム、日本、愛知 、2016.08-09
シネセプテンバー国際インディペンデント映画祭、メキシコ、シナロア州マサトラン、2016.09
第17回ウェストバージニア・フィルムネーカーズ映画祭、アメリカ、ウェストバージニア州サットン、2016.09-10
第24回レインダンス映画祭、イギリス、ロンドン、2016.09-10
第9回国際アニメーション映画祭 ”トフジ”(セントラルフェスティバル)、バトゥミ、ジョージア、2016.10
第1回ギマランイス・シネマサウンド国際映画祭2016、ポルトガル、リスボン、2016.10
第13回セディシコルト国際映画祭 フォルリ2016、フォルリ、イタリア、2016.10
第11回アニメスト国際アニメーション映画祭、ルーマニア、ブカレスト、2016.10
第11回札幌国際短編映画祭、日本、札幌、2016.10
第14回トールグラス国際映画祭、アメリカ、カンザス州ウィチタ、2016.10
第9回ランカスター国際短編映画祭、アメリカ、ランカスター、2016.10
第16回富川国際アニメーション映画祭、韓国、富川、2016.10
第18回ヴィースバーデン国際ウィークエンド・アニメーション、ドイツ、ヴィースバーデン、2016.10
第24回ブラジル国際アニメーション映画祭ーアニマムンディ2016、ブラジル、リオ・デジャネイロ、サンパウロ、2016.10-11
第8回リアニマニア エレバン国際アニメーション映画祭、アルメニア共和国、エレバン、2016.10-11
第16回高雄電影節 国際短編映画コンペティション、台湾、高雄、2016.10-11
第32回シカゴ国際児童映画祭、アメリカ、イリノイ州シカゴ、2016.10-11
第6回關渡国際アニメーション映画祭、台湾、台北、2016.10-11
第24回キネコ国際映画祭、東京、二子玉川、2016.11
第3回新千歳空港国際アニメーション映画祭、日本、北海道、千歳、2016.11
第25回セントルイス国際映画祭、アメリカ、ミズーリ州セントルイス、2016.11
第7回ITSA映画祭、アメリカ、カリフォルニア州ソノーラ、2016.11
第15回ローマ・インディペンデント映画祭、イタリア、ローマ、2016.11
第6回グアム国際映画祭、アメリカ、グアム、バリガダ、2016.11
第31回フォートローダーデール国際映画祭(FLIFF)、アメリカ、フロリダ州フォートローダーデール、2016.11
第7回カットアウトフェスト国際アニメーション&デジタルアートフェスティバル、メキシコ、ケレタロ、2016.11
第58回ZINEBI祭 ビルバオ国際ドキュメンタリー&短編映画祭、スペイン、ビルバオ、2016.11
第23回エチュード&アニマ国際映画祭、ポーランド、クラクフ、2016.11
第2回アニメーションマラソン、ギリシャ、アテネ、2016.11-12
第14回ダッカ国際短編&独立系映画祭2016、バングラデシュ、ダッカ、2016.12
第26回魔法の夜国際アニメーション映画祭、ベグル、フランス、2016.12
第14回ロンドン国際アニメーション映画祭、イギリス、ロンドン、2016.12
第7回サウンド・アンド・イメージ・チャレンジ国際映画祭2016、中国、マカオ、2016.12
第2回アニメーション・チコ、アメリカ、カリフォルニア州チコ、2016.12
第5回ムンバイ国際短編映画祭、グレーターノイダ、インド、2016.12
モンストラ 第16回リスボンアニメーション映画祭、ポルトガル、リスボン、2017.03
オランダアニメーション映画祭2017、ユトレヒト、オランダ、2017.03
短すぎる三日間映画祭、フランス、カストル、2017.03-04
第6回 Be there! コルフアニメーション映画祭、コルフ、ギリシャ、2017.03-04
Mecal 第19回バルセロナ国際短編とアニメーション映画祭、バルセロナ、スペイン、2017.03-04
第41回香港国際映画祭、香港、中国、2017.04
第48回ナッシュビル映画祭、アメリカ、テネシー州ナッシュビル、2017.04
アニフィルム国際映画祭、チェコ共和国、トジェボニ、2017.05
メルボルン国際アニメーション映画祭、オーストラリア、メルボルン、2017.06
第10回国際アニメーション映画祭 Fest Anča、ジリナ、スロバキア、2017.07
第5回インソムニア国際アニメーション映画祭、ロシア、カルガ地方ユーフノフスキー地区、2017.07
第12回メキシコ国際短編映画祭、メキシコ、メキシコシティ、 2017.09.06
第13回ヴァルナ世界アニメーション映画祭、ブルガリア、ヴァルナ、 2017.09
第10回アニマシロス 国際アニメーション祭+シロス島アゴラ、ギリシャ、シロス島、2017.10
第8回台中国際アニメーション映画祭、台湾、台中、2017.10
第2回アニメーションマラソン、アッティカ、ギリシャ、2016
第8回ムンバイ短編国際映画祭-19、デリー、インド、2016
第19回ウッドストック博物館映画祭、ニューヨーク、米国、2017.08
ベストショートフェスト、カナダ、ラナーク郡オンタリオ、2016.09
第2回ミニキノ・フィルム・ウィーク 2016、インドネシア、バリ、2016.10
サティの「パラード」生演奏上映会、フランス、ジャン・コクトー美術館2018.09
第10回アニマニマ国際アニメーション映画祭:クロージング作品、セルビア、チャチャク、2016.09
第5回中国独立アニメーション映画フォーラム、中国、北京、2016.10
第10回エクスポトゥーン国際アニメーション映画祭、アルゼンチン、ブエノスアイレス、2016.10
第1回レゾボックス日本短編映画祭、アメリカ、ニューヨーク州ロングアイランドシティ、2016.10
第2回ビットバンフェスティバル、アルゼンチン、ブエノスアイレス、2016.10
第10回KLIK!アムステルダム・アニメーションフェスティバル、アムステルダム、オランダ、2016.10
第10回ビッグカートゥーンフェスティバル、ロシア、モスクワ、2016.10.27-11、10周年記念プログラム
国際アニメーションデー、ASIFA-サウス、アメリカ、アトランタ、フォロリダ、ノースカロライナ、2016.11
第40回シナニマ 2016、ポルトガル、エシュピーニョ、2016.11
第20回トロント・リールアジアン国際映画祭、カナダ、トロント、2016.11
第6回ブロンクス世界映画サイクル2016、アメリカ、ニューヨーク州ブロンクス、2016.12
第13回アニマテカ 2016、スロベニア、リュブリャナ、2016.12
第14回ボゴタ短編映画祭、コロンビア、ボゴタ、2016.12
小さなアニメーション映画祭、イタリア、ポルデノーネ、2016.12
第50回日本映画祭、ロシア、モスクワ、シベリア、ノボシビルスク、2016、2017
第2回ジャービス音楽院古典芸術映画祭、アメリカ、カリフォルニア州ナパ、2017.02
第1回門前映像祭、日本、長野、2017.02
第6回あつぎ映画祭、神奈川県、厚木市、2017.03
第2回GLASアニメーションフェスティバル、アメリカ、カリフォルニア州バークレー、2017.03
ビッグカートゥーンフェスエティバル地方版、ロシア、ノボシビルスク、2017.04-05
花開くコリア・アニメーション2017+アジア、東京、渋谷、2017.04、大阪、2017.04
第2回AWAS! 短編アニメーションのウィークエンド、クアラルンプール、マレーシア、2017.05
第29回すかがわ国際短編映画祭、福島県須賀川市、2017.05
第16回キプロス・カントリーサイド・アニメーションフェス、キプロス共和国、ニコシア、2017.06
第1回ミュージキャンゾーン映画祭、アンコーナ、イタリア、2017.08
第18回ウッドストック博物館映画祭2017、アメリカ、ウッドストック、2017.08
第7回国際映画祭 «On the Edge»、サハリン、ロシア、2017.08
第2回イスタンブールコミック&アートフェスティバル、トルコ、イスタンブール、 2017.09
第12回カメラジャパン・フェスティバル、オランダ、ロッテルダム、 2017.09
第1回パームスプリングス国際アニメーション映画祭、パームスプリングス、アメリカ、2017.11
第15回MUMIA - アンダーグラウンド世界アニメーションフェスティバル、ベロオリゾンテ、ブラジル、2017.09
第2回作家アニメーション短編映画、イタリア、ベネヴェント、2018.03
アヌシー国際アニメーション映画祭、フランス、2018.06
ビッグカートゥーンフェスティバル、モスクワ、カロ映画館、05.2018 / モスクワ、コスモス・シネマ劇場、07.2018 / サンクトペテルブルク、07.2018
レビュー :Animation Unrelated 第33回 (土居伸彰)
「忘れ去られていくなかで」(2016.08.27 14:53、boidマガジン)»
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アヌシーフェスティバル、1日目:アジア旅行 |マガジン 24イメージ(カナダ、ニコラス・タイス、2016.06.13) »
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コメント:
浩二の新作は本当の傑作だ。ー 新鮮で、クレージーで、小さな、そして大きな驚きがある。また驚くべきは、浩二の作品の大きな様式の多様性と、常に細部にも偉大な芸術家山村浩二の手を認識することができることだ。
ープリート・パルン(アニメーション監督、エストニア、2016.04.22)
記事:エリック・サティのバレエ「パラード」のアニメーション映画 上品な描画
(ドイツ、Almut Ochsmann、2016.05.17) SWR2
»サイト
インタビュー:
『キネマ旬報』9月上旬号(2015.08.20)
知っておきたいアニメクリエーター49人「山村浩二 短篇アニメーションを取りまく変化」(1ページ)
»amazon
『ユリイカ 2016年1月臨時増刊号 総特集◎エリック・サティの世界』(青土社、2015.11.27)
【Visual】サティの「パラード」(カラー口絵8ページ)
インタビュー【イメージを求めて】イノセントそして革新的 アニメーション『パラード』をめぐって/山村浩二×小沼純一 (11ページ)
»青土社『ユリイカ ◎エリック・サティの世界』 »amazon
あかるく、たのしい! それでいて薄味ながらも何種類ものイロニーもたっぷりまぶし。
《パラード》を、三者の「共同制作」として浮かびあがらせつつ、エリック・サティの思考・ことばとオーヴァーラップさせたみごとな、類をみないアニメーション。
小沼純一(音楽文化論、早稲田大学教授、2017.09)
山村浩二氏の最新作『サティの「パラード」』をうれしく拝見いたしました。
サティのテーマらしく、ユーモアと明るいエスプリに満ちて、見る人の心を引き付けるアトラクションの空間が、繊細で美しい表現と動きに満ちて、とても成功していると思います。
いきいきと表情豊かなキャラクター、音楽ばかりではなく、作者が深く理解し感覚している作家たち‐カンディンスキーやミロに始まりダリに至るまで、素晴らしく自由闊達な独自の再表現がなされていることに驚かされます。
時々動きに鋭さやアクティヴな点が若干不足しているように思えることがあるのは、きっとリズムが単調であることによるのかもしれません。いずれにしても、作者の美しく注意深い精神とまなざしで創られたテーマは、豊かな表現や動きによって、全体として大きな成功を収めています。心からお祝いを申し上げます!ユーリー ノルシュテイン(アニメーション監督、2017.09)